こんにちは!
現在、大阪市内で形成外科医として勤務をしている出口綾香です。
皆様にとって「美しさ」とはどのようなことでしょうか?
仕事柄、「美しさ」を意識しながらお仕事しているのですが、先天的な異常や不慮の事故での傷、生まれつきコンプレックスを持った方など、たくさんの方々とお会いする機会があります。
〜自分の人生をより豊かにするために前向きに行動する〜
私は、これこそが人間の「美しさ」だと思います。
多くの方々の人生のステップアップを、医療という力で、人生をかけてお手伝いさせていただくのが私のライフワークです。
今回はライフワークである医療現場より、海外生活(アメリカ)で気づいたことや学んだことも含め、日本と海外の医療の違いについて、簡単に3つほどお話させていただきますね。
費用について
日本は医療費に関して、とても恵まれている国です。
国民保険によって、質の高い医療が国民全員に、平等に提供されており、高度な医療費がかかる場合は国が負担してくれます。
それに比べ、アメリカでは国民保険という制度がなく、民間の保険にそれぞれが入ります。
加入する保険によって受けられる医療が大きく異ことなります。
例えば、カラオケで飲み放題を頼んだときの「レギュラーコース」とアルコールの種類も豊富な「プレミアムコース」どちらにするかみたいな・・・(笑)
保険に加入していなければ、自費で払うか、払えないのであれば、救急車がその場でかえってしまうなんてことも!
貧富の差が激しく、提供される医療も天と地の差です。
アメリカにご旅行にいかれる際は、医療保険の加入をオススメします(できれば無制限のもの)。
少しの治療または、入院しただけで数百万!下手したら数千万!!の請求がくることもありるのです(汗)
薬や検査、治療の選択肢について
これに関しては、海外の方が認可されている薬の種類が多く、一概にはいえませんが、日本はやや遅れているのでは?と思うことがあります。
治療の選択肢や適応に関しても、日本では倫理的な面での制限が多く、受けたくても受けられない大きな手術、治療、検査が多くあるように思えます。
医療の質について
個人差はありますが、日本の医療レベルは本当に丁寧で素晴らしいです!
手術はとても器用で、手技のレベルは世界でもトップレベルです。
もちろん海外にも素晴らしい先生はたくさんいらっしゃいますし、画期的な手術をする先生もいます。
しかし、私の分野(形成外科)からの観点でも、日本の先生は創の縫い方一つにしても、海外の先生に比べて丁寧だと思います。
他にも色々な面で日本と海外での違があり、それぞれでよい面も悪い面もあります。
現在、日本で医療に携わっている立場からみて、日本の医療は世界でもトップクラスであり、とても良心的であること、日本で医療を受けられる素晴らしさを私は日々実感しています。
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