皆さま、こんにちは。
管理栄養士の北村絵梨子です。
私は今まで、約500名のメタボの方の栄養指導に携わってきました。 そんな中、このような声を聞くことが本当に多く感じます。
「若いころは何をしても太らなかったのに…。」
きっと同じ思いを抱えている方、多いのではないでしょうか?
「いつまでも寝ていないで、運動して!」
「お菓子はカロリーが高いから、食べないで!」
ダイエットをしてもらおうと思うと、ついこういう言葉をかけがちですよね。ですが、実際に聞いてくれることはほとんどなく、私も頭を抱えています…。
しかし、食事は毎日の習慣。 ほんの少し習慣を変えることで生活習慣を変えることに繋がります。
奥様として、パートナーとして、何かしてあげたい! そんな方に向けて日常の食事で取り入れられるポイントをご紹介します。
そもそもどうして太るの?
食事によって摂取したエネルギーが、日常生活の中で使われるエネルギー(運動や家事などの生活活動)を上回ると、余ったエネルギーが内臓脂肪として蓄積されます。
この蓄積された脂肪が体重増加につながるのです。
エネルギーが余ってしまう原因としては、 ・食べ過ぎ ・運動不足 ・加齢 ・筋肉量の減少による基礎代謝量の低下 があげられます。
ここで重要なのが「基礎代謝量」です。 基礎代謝とは、体を横にしてまったく体を動かしていなくても、 ・体温を保つ ・呼吸をする ・心臓を動かす など、様々な生命活動をするために常に使っているエネルギーのことです。
基礎代謝量が大きいとそれだけ脂肪が燃焼されやすくなり、結果的に「太りにくい」体質になります。
ですが、基礎代謝量は、年齢とともに大きく変わっていきます。基礎代謝量が最も高く、太りにくいと言われるのは10代のころであり、それをピークに徐々に減少していきます。
基礎代謝の高かった若いころと同じような食生活を続けていては、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、太ってしまうのです。
主人が太ってきたときは和食に限る!
「幸せ太り」と言わんばかりにどんどんプクプク・・・
そんな時は、やはり和食です。
・和食がお勧め
日本人の体質を考えると、長い歴史の中で食べられ続けてきた和食を基本とします。
出来るようであれば、「一汁三菜」で考えてみましょう。
「一汁三菜」とは、汁物1品とおかずを3品(主菜1品+副菜2品)で構成された献立のことで、日本の食卓に伝統的に寝ずいている食事スタイルです。
主食:雑穀や玄米を中心に
汁物:野菜、大豆、だしを中心に
主菜:魚、魚介類を中心にし、肉は赤身肉を1日1~2品程度
副菜・副副菜:野菜、海藻、きのこを中心にし、生食を1品入れる
また、作り方のポイントとしては、
・一人ずつ盛りつけて食べる量が分かるようにしましょう
・おかずの食材や調理法が重ならないようにしましょう (焼く、揚げる、蒸す、煮る、炊く、炒める、ゆでる、和える、漬けるなど)
・全て加熱料理ではなく、生食を1品入れましょう
・冷奴・もずく・納豆など簡単なものも利用し、難しく考えないようにしましょう
・常備菜(きんぴらごぼうや煮物など)を作っておくと便利です
出来ることから取り入れてみませんか?
食事を変えるのは大変!と感じている方は
一汁三菜そろえるのは難しい、子どもに合わせるとどうしても肉料理などが多くなってしまう…。
ここまで読んできて「私には無理!」と感じている方も多いのではないでしょうか? そんな方はぜひ食べ方を変えてみてはいかがでしょうか?
もしかすると、「太りにくい」体質を作る一歩になるかもしれませんよ。
・咀嚼
一口30回以上噛むこと 一口食べるごとにお箸を置くというようにゆっくり食べるようにしましょう。 早食いを予防し、満腹感が得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことにつながります。
・食べる順番
「野菜→タンパク質→炭水化物」 食後高血糖になることが、肥満や老化の原因になるといわれています。
なので、食後ゆるやかに血糖値が上がるような食べ方をする必要があります。
野菜(食物繊維)
食物繊維を一番に食べることで血糖値の急激な上昇を防ぐことにつながります。
食事のはじめに、5分~10分ほどかけてゆっくりしっかり噛んで食べることが大切です。ただし、5分以内に他のものを食べてしまうとあまり効果はありません。
タンパク質(肉・魚・卵・豆腐など)
体を作るもとになります。毎食しっかり食べましょう。
炭水化物
ご飯なら玄米や雑穀米(ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富)がお勧めです。
まとめ
運動は「運動をする時間」を確保することが難しく、長続きすることも難しい。。。まずは、毎日の食事を見直すことで、確実にカラダに変化をもたらせます。
ダイエットは、強い意志はもちろんのこと、協力者がいることでやる気が増します!
「健康で長生きしてほしい」 「いつまでもかっこいい主人でいてほしい」 ぜひ、この思いを大切に、取り組んでみてくださいね。
スポンサーリンク